プラスチック専門用語集

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汎用プラスチック

樹脂価格が比較的安く加工もしやすい熱可塑性プラスチック素材です。

熱変形温度100℃未満、引っ張り強さ500kgf/c㎡未満、耐衝撃5kgf.cm/cm未満の特性を持つ熱可塑性樹脂。

バイオマス

バイオマスとは、もともとは生物学的な用語であり生物量を指すが、近年では生物資源の意味で使われることが多く
「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」と定義されています(バイオマス・ニッポン総合戦略)。
動物のふん尿や廃植物油、薪などが該当し、地球温暖化の防止などに役立ち環境調和型の「新エネルギー」として注目されています。

バイオマスプラスチック

バイオマスとは、生物由来の有機性資源のことです。バイオマスは、食料や飼料、建築資材、家具など様々な分野で利用されていますが、石炭や石油などの化石資源とは違って持続的に利用できる資源であることから、廃棄物(廃棄物系バイオマス)や、これまで利用されていなかったもの(未利用バイオマス)の利用が期待されています。また、食用ではなくエネルギーや工業原料として利用するための作物(資源作物)も注目されています。

パッキン

気密性を保つための詰め物。パッキングとも言います。材料としては天然ゴム、人造ゴム、皮革、プラスチック、木綿、アスベスト、ガラス繊維、紙、木材などの非剛体物質がおもに使用されます。

パーティングライン

パーティングラインとは、インジェクション製品の金型で雌型と雄型の分割面によって製品にでる線です。

光造形

光造形とは、液状の紫外線硬化樹脂(紫外線に反応し、硬化する液体)を光造形装置の紫外線レーザーを使用して硬化させ、積層することで3Dのデーターと寸分違わぬ精密な立体物を、短時間で作成する技術です。

ひけ

プラスチック原料の収縮により成形品の表面にくぼみが出る状態です。
肉厚の厚い部分が特に“ひけ”やすくなります。

PCB(ポリクロロビフェニル)

PCBとは、PolyChlorinated Biphenyl(ポリクロロビフェニル)の略語で、ビフェニルに塩素が置換した化合物の総称を言います。耐熱性、絶縁性に優れていることから、1950年代の開発以降、産業機械油として変圧器屋コンデンサー、塗料、インクとして幅広く利用されていまいたが、1968年のカネミ油症事件によって人体への悪影響が大きな社会問題になり、1974年には製造・輸入・使用が禁止になっています。

ファイン‐セラミックス【fine ceramics】

高純度の原料から作る、高性能のセラミックス製品。耐熱・耐摩耗・耐食性などにすぐれ電気絶縁性・導電性など
特殊な性質を示すものもあるニューセラミックス。

フェノール樹脂

フェノールとホルムアルデヒドを原料とした熱硬化性樹脂の一つで、世界で初めて植物以外の原料より、人工的に合成されたプラスチックです。硬化させた樹脂は、3次元的な網目構造を持ちます。

複合旋盤

強力旋削とミーリング加工の両性能を融合し、素材から完品まで一貫した複合加工が行える新世代複合加工機です。

旋削およびミーリング加工・複合加工をワンチャッキングで行へ、加工精度を向上、ジグや搬送経費を削減、段取り替え時間を削減リードタイムを短縮するなど生産効率の大幅向上を実現します。

不飽和ポリエステル樹脂

不飽和ポリエステル樹脂は、軽く、強く、腐食しない特性により、主に強化プラスチック(FRP)の マトリックスとして、家庭用品、家電製品、自動車部品、海洋開発まで多彩な分野に使用されています。

 

ブローチ加工

ブローチ加工とは一般的に油圧、又はボールねじ構造により刃物を引き抜く事で加工する加工方法のことです。主に内径の形状加工をするものですが、応用次第でいろいろな加工が行えます。下記、一般的なブローチ加工です。 
 ・ キー溝
 ・ INVスプライン   
 ・ 丸ブローチ     
 ・ 角スプライン  
 ・ セレーション

プラスチック

プラスチックとはギリシャ語のプラスチコス(成型する、形づくる)を語源として、形を作りやすい性質をもっているところから「可塑性の」という意味の英語Plasticから命名されました。色々な形に成型できる粘土、あるいは熱をかけると溶けるガラスや金属は可塑性物質には違いませんが、現在では有機化合物でしかも合成でつくられるものをプラスチックと呼んでいます。

プラスチックの歴史

プラスチックの歴史は1868年ハイアット(米)によって発明されたセルロイドに始まりますが、本当の意味の合成樹脂は1907年ベークランド(米)の発明したベークライト、1921年ボラック(独)の発明したユリア樹脂が最初です。そして1933年ルノール(仏)によって塩化ビニル樹脂が発明された頃からプラスチックが飛躍的な発展を示すようになり、その後は石油化学工業の発達に伴い現在のプラスチック時代となりました。

ペットボトルフレーク

ペットボトルフレークとは、分別収集されたペットボトルを異物除去して粉砕、洗浄、乾燥させたものです。大きさは約8ミリ~10ミリ程度の小片です。再商品化利用事業者に渡され、様々な再生商品が作られます。

ペレット

ペレットとは「小さな球」という意味であり、環境の分野では、いくつかの意味で使われています。プラスチック製品の原料となる、直径数ミリ程度の粒を「プラスチック・レジン・ペレット」または「レジンペレット」という。また生ごみやペットボトルなどの廃プラスチック、古紙などの可燃性のごみを粉砕・乾燥して、生石灰を混ぜて圧縮・固化して円筒形に成型されたペレットが専用の施設に移送され発電用燃料として用いられています。

ボール盤

ボール盤(Drilling machine、Drill press)は、おもにドリルを使って穴あけ加工をする工作機械です。ドリル(drill)は、ボール盤の主軸に取り付けられ、回転しながら工作物に切り込んで穴をあける工具です。ボール盤には、工作台の上に載せて使う卓上ボール盤、床に接地する直立ボール盤、ヘッド部分が水平に動くラジアルボール盤があります。特殊なものとしては、小径ドリル専用の高速ボール盤やタップ(雌ねじ)加工専用のタッピングマシン、大量の穴を一度に加工する多軸ヘッドボール盤などもあります。

ポリアセタール(POM)

POMとは、PolyAcetal(ポリアセタール)の略語であり、エンジニアリングプラスチックです。比較的強度があり、優れた弾性、耐熱性、耐寒性も持ち、カム、クリップ各種、AV機器・プリンター等の電気機器の部品等に使用されています。

ポリアミド(PA)

プラスチックのひとつで、多数のモノマーが結合してできたポリマーです。PAの特性として機械特性が良く、引張り、圧縮、曲げ、衝撃に強いことが挙げられますが吸水すると膨張して寸法が変化してしまうことが問題点です。年では、電子部品・自動車部品に多く使用されています。

ポリエチレン・テレフタレート(PET)

PETとは、Polyethylene Terephthalate(ポリエチレン・テレフタレート)の略語で、石油を原料とするプラスチックです。軽い、衛生的などの特徴があり、ペットボトルのほか、フィルム・衣料用の繊維などに利用されています。

ポリエチレン(PE)

PEとは、PolyEthylene(ポリエチレン)の略語で、プラスチック樹脂の中で広く使用されている樹脂の一つです。加工性が高く、薬品に強く、丈夫などの点から一般のビニール袋やラップ、梱包資材など多くの製品の原料に利用されています。熱可塑性樹脂であり熱に溶けやすいことからリサイクルしやすい樹脂です。焼却による塩素ガスの発生もほとんどありません。

ポリ塩化ビニリデン(PVDC)

PVDCとは、Poly vinylidene chlorideの略称で、ビニリデン基を重合させた非晶性の熱可塑性樹脂に属する合成樹脂です。酸素と水分に対してバリア性があることが特徴で家庭用のラップやソーセージ等の包装フィルムに塗布して食品保存用包装材料などに使用されています。

ポリ塩化ビニール(PVC)

PVCとは、PolyVinyl Chloride(ポリ塩化ビニール)の略語で汎用プラスチックの一つです。着色性、耐候性、耐薬品性に優れていますが、耐熱性が低いことが問題点です。パイプ、人工皮革、壁紙など幅広く使用されています。

ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)

連続使用温度は250℃であり、耐薬品性、耐摩擦摩耗性、機械加工等において非常にバランスのとれた熱可塑性スーパーエンジニアリングプラスチックです。

ポリカボネード(PC)

PCとは、PolyCarbonate(ポリカーボネート)の略語であり、プラスチックのひとつで、ビスフェノールAと塩化カルボニル(もしくはジフェニルカーボネート)を原料として生産されています。ポリカーボ、ポリカと呼ばれる事もあります。
衝撃や温度変化に強いという特徴があり、家電製品や自動車などの部品など、幅広く使用されています。

ポリクロロ・トリフルオロ・エチレン(PCTFE)

=3F(ダイフロン) 射出 ・押出 ・圧縮の各成形により、任意の形状の製品に加工出来、機械的性質等は、4F(PTFE)によく似ているフッ素樹脂の一つです。3F(ダイフロン)の最大の特長は、優れた耐薬品特性で、その他に高い引張り強さ ・耐熱性 ・透明性も併せ持っている為、化学工場の液面形 ・液体導入パイプ ・腐食性薬品の導管等の用途に利用されています。

ポリスチレン(PS)

PSとは、 PolyStyrene(ポリスチレン)の略語で、汎用されるプラスチックスの一つです。透明な汎用ポリスチレン(GPPS)と耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)に分けられます。PSの特徴として、耐水・耐薬品性に優れていますが、熱に弱く、衝撃耐久性が低いことが問題です。コップ、容器などの食品包装材料やおもちゃ、家電製品等広く利用されています。

ポリビニリデンフルオライド(PVDF)

=フッ化ビリデン樹脂(PVDF) フッ素系樹脂としての優れた性能と汎用樹脂並みの成型加工性をもつバランスのとれたエンジニアリングプラスチックです。耐薬品性と耐候性に優れており、リチウムイオン電池用バインダーなどの電子材料、釣り糸、各種弦楽器の弦、電解用バルブやライニングとさまざまな分野で使用されています。

ポリビニルアルコール

polyvinyl alcohol, PVA は合成樹脂の一種で、親水性が非常に強く、温水に可溶という特徴を持ちます。 別名をポバールとも呼ばれる。接着剤や、バインダー(いわゆる「つなぎ」)として利用されるほか、その強い親水性を生かして界面活性剤としても利用されています。

ポリブデン(PB)

ポリブテン(PB)は、ポリエチレンや、ポリプロピレンと同じポリオレフィン系の樹脂です。側鎖に大きなエチル基をもつラセン構造をしています。耐熱クリープ特性、耐ストレスクラック性、超高分子でも柔軟性に優れています。

ポリプロピレン(PP)

PPとは、PolyPropylene(ポリプロピレン)の略語であり、ポリエチレンと同様にプラスチック樹脂の中で広く使用されている樹脂の一つです。汎用性プラスチックの中では最も軽く、ポリエチレンよりも耐熱性が高いです。電化製品の筐体や梱包用バンド、食品容器等広く利用されています。可塑性樹脂であり熱に溶けることからリサイクルしやすい樹脂です。焼却による塩素ガスの発生もほとんどありません。