プラスチック専門用語集

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さ行

試作

量産前に他の部品との勘合性などを、ためしに作ってみること。数量にもよりますが、量産時より価格が高くなります。

射出成型

プラスチックの原料を過熱して溶かし、金型の中に圧力をかけて注入し、冷やして固める成形方法です。
同じ製品を大量に製造する事ができます。

シリコーン

メチル基、フェニル基などの有機基のついたケイ素(Si)と酸素(○)とが化学結合で交互に連なってできたポリマーをシリコーンといいます。似た言葉としてシリコンがありますが、これはケイ素そのももを意味し暗灰色をした金属で、半導体に使用されるシリコンウェハーなどに応用されています。

真空成型

熱成形のうち最も広く普及している成形方法です。雌型または雄型のいずれか一方だけを用いてシートを金型に合わせた形状に成形する方法で熱可塑性樹脂のシートを加熱軟化させたのちすみやかに型とシートとの隙間を真空(減圧)にしシートを型に密着させて冷却後空気を吹き込んで成形品を取り出します。雄型を使う場合を雄型成形(ドレープフォーミング)雌型を使う場合を雌型成形(ストレートフォーミング)と言います。

真空注型

真空注型とは、FRPやシリコンゴムを金型の代わりに複製用の型として使用し真空中でその型に対して樹脂を流し込み、複製を製作する技術です。真空注型では真空漕の中で真空状態を作り出し型に樹脂を流し込むため型の隅々まで樹脂が行き渡り、気泡ができにくいというメリットがあります。出来上がる複製品は非常に精度が高く、金型に比べ短期間、低コストで複製品を製作することが可能です。

CO2(二酸化炭素)

CO2とは、常温常圧では無色、無臭の気体で、水に溶けて炭酸となり弱い酸性を示し動物の呼吸や、石油、石炭などの化石燃料の燃焼によって発生する気体を指します。地上から放出される熱を吸収する温室効果があり、その濃度が高まると地球温暖化を招く恐れが指摘され、地球温暖化の最大の原因物質として問題になっています。

重合接着

アクリル材を使用し素材の厚さ、長さなどをメーカーの規格以上のサイズにする接着方法です。特に厚さを増す場合は気泡を抜きにしなくてはなりません。水族館の水槽や実験装置の角層などに使用されています。

樹脂

樹脂には、天然樹脂とそれを模して作られた合成樹脂があります。天然樹脂はアカマツやカラマツなどの樹木から分泌する粘度の高い液体でそれが空気に触れ酸化して固まったものです。合成樹脂とは、合成高分子化合物のなかでプラスチックとして使用されているものの総称です。フェノール樹脂の原料は水飴状で外観と性状が天然樹脂に似ていたことから最初日本では、これを『合成樹脂』と呼びました。

スーパーエンジニアリングプラスチック

合成樹脂(プラスチック素材・熱可塑性樹脂)のなかで、所定の目的に添った機能(主に耐熱性)を強化してある素材です。一般的に耐熱温度は150℃以上で長期間使用できる性質が強くまた溶剤に対して高い耐性を持つ素材です。

石油樹脂

ナフサを分解した際の炭素数の多い不飽和化合物を重合したもので、C留分を原料とする脂肪族系とC留分を原料とする芳香族系とがあります。松やにの代替品として塗料用をはじめ紙サイズ剤、ゴムや印刷インキの粘着増進剤等に使用されます。固体。

接着

2つの部材をつなぎ合わせる加工方法です。樹脂用の接着剤を使用し素材同士を溶かして接続加工します。
塩ビ系素材には、テトラヒドロフラン、アクリル系素材には、メチレン系の接着剤を使用します。

セラミックス【ceramics】

成形し焼成して得られる無機物質からなる製品。陶磁器・ガラスなどの窯業製品の総称です。最近は炭化物や窒化物などの耐火性物質も作られ、ファインセラミックスとよばれています。

 

セルロイド

象牙でつくられていたビリヤードの紅白玉の代替品として発明され、加熱すると軟らかくなり、どのような形にもできることから、おもちゃ、人形、写真・映画のフィルムなどが開発されました。しかし、爆薬の原料ニトロセルロースと樟脳の混合物であるセルロイドは燃えやすい性質から、フィルムなど自然発火することもあり、今では一部の用途(卓球ボールや眼鏡のフレームなど)の使用のみとなっています。

旋盤加工

工作物を主軸に固定して回転させ、往復台上にある刃物を前後左右に動かし工作物を軸対称状に切削する工作機械です。円すい、球体形の製品を加工する際使用します。