プラスチック専門用語集

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ISO14001

ISO14001とは、「アジェンダ21」を的確にフォローする目的でISO(国際標準化機構)が出したISO14000s(環境マネジメントシステム規格)の根幹を成し、環境マネジメントシステム(EMS)をどのように構築すればよいかを定めた仕様書で、1996年に発効されました。組織(企業・自治体など)に対して環境に負荷をかけない事業活動を継続して行うように求めた規格となっています。

ISO(国際標準化機構)

International Organization for Standardization (国際標準化機構)の略称で、1947年2月23日に発足し、本部はスイスのジュネーブにあり、200以上の審議会にて規格を考案し審議する機関で、会員は各国の代表的標準化団体で、1カ国1団体に限らています。日本では日本工業標準調査会(JISC)が会員になっています。

ISO9001

ISO9001は、製品(サービスを含む)を顧客へ提供する上で関連してくる、購買や資源・製造・作業者など、様々な要素を管理する仕組みを求めています。品質方針を策定する、必要な業務内容を文書化して明確にする、管理すべき内容をきちんと記録し管理する、運用している仕組みを定期的にチェックすることで見直す・・・など。管理する上で必要な要素が盛りだくさんの規格です。

アイゾット衝撃試験

試験片の一端を固定し、振子式ハンマーで衝撃破壊した時の吸収エネルギー量を測定する試験法。切込みを入れる場合(ノッチ付)と入れない場合があります。強靭性の尺度として用いています。

アウトサート

プラスチック製品に金属製ブッシュなどの部品を圧入し一体化させること。成形後、金型外で金属部品を挿入することから名づけられた和製用語です。

アスベスト

アスベストとは、天然で非常に細かい繊維状態にあるけい酸塩鉱物で、「石綿」とも呼ばれています。アスベストは、建築物の保温・断熱材として利用されていましたが、空気中に飛散するアスベストを吸い込むことで肺線維症(じん肺)、悪性中皮腫の原因になることが明らかになりました。1975年に吹き付けアスベストは使用禁止、アスベスト含有保温材についても重量の1%以上含有するものについては製造が禁止されています。

圧空成型

真空成型は、基本的には真空成型と似ています。真空成型が空気を抜く真空状態での加工に対し、圧空成型は圧縮空気を利用し成型します。特徴としましては真空では引ききらない隅の部分までの成型出来ることです。真空のマイナスの圧力と比べて、空気を圧縮する方が圧力が高く得られるので可能なのです。

圧縮降伏硬さ

圧縮試験において材料に圧縮荷重を加えたときの(圧縮降伏点)硬をいいます。

アニール処理

残留応力を取り除くためや寸法安定性を向上させるため行う熱処理のことです。熱風方法と熱水方法があります。

アルキッド樹脂

アルキッドは、アルキド(alkyd)とも呼ばれ、ポリエステルに属する樹脂のグループである。アルキドの語は、ポリエステルのモノマーでlcohol(アルコール) + acid(酸)もしくは acid anhydride(酸無水物)に由来するとされます。

アンダーカット

アンダーカットとは、成形品を金型から取出すとき、そのままの状態では離型できない凸形状や凹形状のことをいいます。そのアンダーカット部にあたる金型の部分を離型できるように移動させる処理がアンダーカット処理です。アンダーカットが、成形品の外側にあるか内側にあるかで、アンダーカット処理の方法が異なります。

イモねじ

六角穴付き・すりわり付きの頭部のないねじで、ねじの先端部にて機械部品等の固定・位置決めに使用される止めねじで、先端の形状には、平先,、とがり先,棒先,くぼみ先,丸先などがあります。

インサートナット

樹脂加工において、ねじトルク値を高める為金属部品を補強します。
その部品を一般的にインサートナットと呼んでおります。インサートナットには、タップ加工のあとにねじ込む圧入式
熱を加える熱入式、また金型製品などではあらかじめ成型時に組み込む加工方法などもあります。 

ウエルドライン

成型時に樹脂の2つ以上の流れが完全に融合しないときに生じる接合部にできる線状のむらのことです。

ウレタンフォーム

ウレタンフォーム(慣用的にはポリウレタンフォームのポリを省略して呼びます)は、ポリオールとポリイソシアネートとを主成分として、発泡剤、整泡剤、触媒、着色剤などを混合し樹脂化させながら発泡させたものです。

FRP樹脂

ガラス繊維強化プラスチック/強化プラスチック樹脂を繊維で補強したプラスチック浴槽、ビル屋上の水タンク、大型船艇、電気部品、化学プラント、自動車部品イス、カウンターなどがあります。FRPの浴槽が主流なのは、肌触り、衛生的、保温性、色彩・形状が自由に選択でき軽量で洗い場と浴槽が一体成形でき、水漏れを防ぐことができるからです。但し、衝撃にはやや弱く、研磨剤などで強くこすると傷がつくことがあります。

エラストマー

一般にゴム類のような弾性の顕著な高分子材料をいい、これに対しプラスチックのことを対比上プラストマー(plastomer)ということもあります。

塩化ビニール(PVC)

塩化ビニールの重合体で、熱可塑性樹脂として最も古く、耐水性、耐薬品性、電気絶縁性、難燃性、耐候性に優れている可塑剤、安定剤などの添加配合によりSPVCとHPVCに分けられます。

エンジニアリングプラスチック(エンプラ)

機械的強度や耐熱性に優れ、主に高い性能の求められる工業用部品などに使われる樹脂価格も汎用樹脂に比べ相当高価になります。エンプラの定義はそれほど明確ではありませんが物性値としては、引張り強さで約500kg/c・以上、曲げ弾性率で20,000kg/c・以上 耐熱性00℃以上のものなどです。

エンドミル

外周面および端面に切れ刃がある柄のついたフライスです。おもに溝削りや狭い平面の仕上げにつかります。

AS樹脂

AS樹脂(えーえすじゅし、AS resin)とはアクリロニトリル (Acrylonitrile)、スチレン (Stylene) のコポリマー(共重合化合物)です。ASは原料の頭文字に由来します。ポリスチレンと同様、透明な非晶性のプラスチックでABS樹脂の様に剛性や耐衝撃性でポリスチレンよりも優れていますが、通常品は熱変形温度はポリスチレンと同程度です。

AQL

抜取検査で合格にしてよい工程平均の上限の値を言います。不良率(%)又は100単位当たりの欠点数で表します。AQLより良い品質の検査ロットは抜取検査において大きい確率で合格します。AQLのことを合格品質水準とも言います。

ABS樹脂

ABS樹脂とは、自動車、電気・電子機器等の外装に多く使用されているポリスチレン系樹脂のことを言います。
ABSという名称は、アクリロニトリル(A)、ブタジエン(B)、スチレン(S)の頭文字を取って命名されました。

押し出し成型

押出し成形とはプラスチックの原料を過熱して溶かし、断面を成形した金型を通して押出し、水や風で冷やして固める成形方法です。金型断面の形状に成形したものを継続して生成することができます。